5月とは思えない暑さに辟易!
な訳で、棒寒天を使ってひんやりスイーツを楽しんでいるここ数日。
寒天にはカラダを冷やす効果があるんですよ〜。

棒寒天は真冬の長野県で作られています
ところで、棒寒天を使ったことはありますか?
30代以下の方々の中には、棒寒天を見せても
「これ、なに?」という人が意外に多いのですが、
棒寒天は、自然を利用して作る乾物。
特定の地域でしか作れない貴重なものでもあるのです。
棒寒天は、一般的には
テングサ85%、オゴノリ15%程度の割合で煮溶かしたものを固め、
さらにそれを夜は氷点下、昼間は太陽が降り注ぐ真冬の屋外に
二週間ほど並べて乾かします。
原料になるテングサは、長崎県や伊豆、千葉などの海で採取されます。
夜には凍って昼には溶けるを繰り返すことで、あのスポンジ状の形態になるのです。
ほとんどが長野県茅野市で作られています。
一方、粉寒天の多くは、輸入のオゴノリが原料。
固める成分だけを取り出して工場で作られたものなのです。
粉寒天は「固める」という作業にはとてもラクで適しているのですが、
栄養的には棒寒天の方が優秀。
(時と場合で使い分けるといいですね)
海藻サラダミックスなどに入っている糸寒天は、
岐阜県恵那市が主な産地。
こちらは100%テングサで作られたものが多いのです。
棒寒天に15%程度のオゴノリを混ぜるのは、
家庭でもちゃんと煮溶けて使いやすいようにするためとのこと。
棒寒天の失敗しない使い方ポイント
そんな棒寒天ですが、慣れてしまえば、固まりムラができることもありません。
そのポイントは以下。
1)20分以上水に浸けておくこと。
丸一日浸けておいても問題ありません。
しっかり戻すことで溶けやすくなるのです。
2)戻したあとは、ぎゅっと絞り、分量通りの水に入れてから火にかけること。
沸騰させてから入れると固まりません。
(だいたい1本あたり500ccから600cc程度の水に溶かします)
3)沸騰するまでは混ぜずに放っておくこと。
4)沸騰して溶けたように見えても、そこから弱火にして5分ほどかきまぜ続けること。
茅野市の寒天水産加工業協同組合の女性たちに伺いました。
以上を守れば、失敗なく作ることができますよ。

上の写真は、特に味もつけずに固めた寒天にきな粉と黒蜜をかけただけ。
きな粉は煎大豆を粉にしたものだし、黒蜜は黒砂糖。
低カロリーでヘルシーなおやつです。
朝ヨーグルトを食べる時に、グラノーラなどと一緒に入れても。
意外にこういう食べ方をしない、というご意見をいただきました。
お試しくださいね。
近日予定の講座、イベント
2019年5月30日(木)スタート
(全5回、隔週木曜)連続講座
乾物マジックマスター講座
11:00~13:00
樹のソムリエ(大田区北千束)
参加費 27,500円
(税別、事前振込)
講師 DRYandPEACE
詳細は、こちらをご覧ください。
2019年6月1日(土)
乾物カレーの日in仙川
11:00〜12:30
KICK BACK CAFE
参加費 2,000円(食事、ドリンク、馬頭琴ライブ、寄付込み)
お申し込みはこちらから
2019年6月8日(土)満席
自家製乾物作り講座in京都
2019年6月9日(日)満席
自家製乾物作り講座in三宮
2019年6月10日(月)
自家製乾物作り講座in芦屋
12:00〜14:00
講師 DRYandPEACE
詳細、お申し込みはこちらから
2019年6月19日(水)ネット講座
乾物で、防災食もこんなに変わる
参加費 5、000円
(税込、事前振込)
講師 DRYandPEACE
詳細は、こちらをご覧ください。
2019年6月21日(金)
自家製乾物作り講座
11:00〜13:00
荻窪駅徒歩6分(ご参加の方に住所をお知らせいたします)
参加費 5、000円(税込)
講師 DRYandPEACE
お問合せ、お申し込みはこちらまで
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