豆についてマメに考える必要があるのではないだろうか?

信頼するある人が推薦していた
マメな豆の話〜世界の豆食文化をたずねて〜」(吉田よし子著、平凡社新書)
という本を読みました
(昨年11月に角川ソフィア文庫からこの本のリニューアル版が出たようです)

 

著者は、農林省農業技術研究所技官を経て、

18年間フィリピンに居住した経験から、

熱帯植物の食物利用を研究調査してきたと言います。

「マメな豆の話」
「マメな豆の話」

大豆は体に悪い???

日本に住んでいると、豆といえば大豆が代表!と思いがちです。

公益財団法人 日本豆類協会によると、
日本人一人1日あたりの豆摂取量(お菓子含まず)は70g。

そのうちの13gが味噌、

大豆以外の豆や豆加工品はたった2g

というのですから、日本人の大豆偏愛?には相当なものがあります。

でも世界を見てみると、大豆のほとんどは油を絞るために使われています。


大豆は、普通に煮ただけでは消化吸収が悪く、

腸内に大量のガスが発生し、体に悪い成分が分解されずに残るのだと

著者は言います。

そのために、大豆独特の加工技術が発達したし、

大豆を多く摂取するのが東アジアだけに限定されているのも、

こうした事情によるのではないかと著者は考察します。

日本の納豆の食べ方は限定されている

海外の納豆文化についても触れているくだりでは、

数年前に読んだ

謎のアジア納豆-そして帰ってきた<日本納豆>ー」(高野秀行著)

を思い出しました。
 

納豆は日本独自の食文化と思っている向きには驚きと思いますが、

むしろ、日本での納豆の食べ方は限定されています。
そして、アジアは納豆文化でつながっていることを改めて思うことになりました。

乾物になった納豆の種類もさまざま、

一度味わいに出かけてみたいものです。

世界の豆に関する知識はさすがです!

東アジア、インド、新大陸。

さまざまな地域で食べられている豆についての

著者の知識の豊富さには舌を巻きます。

例えば花豆などの豆は、実は芋も食用にできるとか、

気化熱で冷たくなることからアイスクリームビーンと呼ばれる豆とか、

豆を食べずにその茹で汁を食用にする豆たちとか、、。

そういえば、その一つとして挙げられていた
ホースグラムという茶色の豆を

数年前たまたま見つけて買ってきたことがありました。

インドでは人気の豆とあったのですが、
茹でても茹でても柔らかくならずに諦めたんです。
(インドで人気って言っても、人にでなく

「ホース」グラムだからインドの馬に?と悪態をつきたくなるほど硬かったw)
そういうわけだったのですね。
また、今回改めて調べてみたら、

ホースグラムは、茹で汁を食用にする他には

炒り豆として食されているのだとか。
なるほど、、。

21世紀は豆の時代?

著者がこの本の中で何度か繰り返しているように、
豆は、穀物に不足している必須アミノ酸リジンを含んでおり、

穀物の10〜20%の豆を食べることで、

私たちは、全必須アミノ酸をバランスよく摂取することができます。

21世紀に切実に問題となる資源は水と言われる中、
穀類よりずっと少ない水で育つことのできる豆こそ、

21世紀にふさわしい作物との著者の意見は傾聴に値すると考えます。

豆は、空気中の窒素を固定することで、

土地を豊かにしてくれる作物でもあります。

 

ラチルス豆についての記述は特に興味深かったです。
穀物と合わせずにこればかりを食べると、

下半身が麻痺し治癒しないラチルス症を発症する恐ろしい豆。

 

でも一方、1日200gまでなら毎日食べ続けても全く問題ないとのこと。

ラチルス豆は、他の作物が作れないような痩せた土地でもよく育つのだそうです。

豆をどう食べるのか。
日本の大豆の自給率は、たった7%。

(油用のものを除く食用に限れば25%。平成29年)
味噌や醤油はいうに及ばず、

大豆がなければ和食が成り立たないことを考えれば、
この数字は改善していく必要があるでしょう。

(私たち消費者が、国産の大豆やそれを使った製品を選ぶことが大事)

 

また、甘い煮豆やあんことしてだけでない、

豆の食べ方を開発していくことは、

これからの人口増や環境問題を考える上で、

大切なことなのではないかと、

この本を読んで改めて思いました。

 

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