農水省の家庭備蓄懇談会を傍聴して、災害食としての乾物の有用性を再認識

農水省の「あって良かった!食料の家庭備蓄懇談会」の

第一回目を傍聴してきました。


過去24年間で死者があった地震被害だけで13回。

日本では、2年に一回は死者が出る規模の地震が

どこかで起こっているということになります。


一方で、ガスが1週間復旧しない、

電気の完全復活に3ヶ月もかかることがある、

1週間たっても半分くらいでしか水道が復活しないなど、

過去の大きな災害におけるインフラ被害のデータも提示されました。

個人としても災害に備えなければいけない、

その必要性を感じさせられました。

農水省の家庭備蓄懇談会の傍聴に行ってきました
農水省の家庭備蓄懇談会の傍聴に行ってきました

「避難所にいけば食料届くんでしょ?」の危うさ

乾物を使った防災食の講座を立ち上げるに当たって、

防災食、災害食の専門家の方々のメールマガジンを購読しています。


その中に、
「避難所に入りたくても入れないケースもあります」

という記載を何度か見かけました。
個人宅までは救援物資は届きません。

 

避難所に入りたくても入れないとなれば、

自分で食料を準備しなければならないことになります。


今推奨されているのは、少なくとも3日分。

できれば1週間の備蓄です。

家庭での備蓄についてのポスター
家庭での備蓄についてのポスター

防災の専門家たちが今考えている災害食の方向性

3時間に及ぶ懇談会では、

専門家たちがそれぞれの立場から、

今後の災害食のあり方について発言していました。

 

「今までは3年とか5年とか賞味期限が長いものをよしとしてきたけれど、

それだと忘れてしまうこともあり、その食品ロスも問題となる。

むしろ半年以上くらいに設定して、
ローリングストック(使ったら補充する)を重視するべき」
(でも実はこの裏には災害食を販売する企業にとって、
5年に一度しか売れないと商売にならないという事情もまたあり)

「非常食は特別なものという意識を脱却して、

普段から普通に買い物をする場所で手に入るものを

少し余計にストックするという形でいい。

非常食という考え方を変えていく必要がある」

「災害時には栄養バランスが炭水化物に偏りがちで、

野菜が圧倒的に足りない」


乾物なら、野菜も海藻もいろいろな種類があります。

半年以上はもちます。

普段の料理に使えます。

そして軽いので持ち運びも楽です。

非常食として使えるであろう、いろいろな商品が展示されていました
非常食として使えるであろう、いろいろな商品が展示されていました

専門家の方々にも、まだ災害食としての乾物の有用性が理解されていない

これからの災害食には、乾物こそぴったり!と

この日の議論を聞いていて改めて確信しました。

農水省の資料及び発表の中でも、

「(日常に使うこともできる)保存食を継承・活用することも、

不測時の備えにつながるのではないか」
と乾物に言及されていましたが、

そこで挙げられている写真に、

丸のままの干し椎茸や車麩があることに大いに疑問を感じました。

車麩は麩の中でも、戻すのに最も時間がかかるもの。

あっという間に戻る麩もあるし、

なんとなればそのまま食べることもできないわけではありませんが、

車麩は非常時の食には向かないものです。

干し椎茸も、非常食として考えるなら、スライスしたものを選択するべきです

 

また、ある委員の方にご挨拶した時に

「乾物をつかった防災食の研究をしています」と申し上げたところ、

「私も、わかめなど、乾物を常備しています」とおっしゃってはいたものの、

「乾物は、でも戻すのに時間がかかりますからね」とのコメント。

 

数分で戻る乾物もあります。
そのまま食べることができるものもあります。

従来の煮物ばかりを想定していたら、

「時間がかかるから」と、

災害時には向かないとする考えは正しいかもしれません。


煮物だけではない、
災害時にも活かせる、そして普段も美味しい、

手軽な乾物料理を提案していく意義と必要性を改めて感じました。

そうした知見は、専門家の中でも
残念ながら、まだまだ共有されていないのです。

丸のままの干し椎茸や車麩は非常食には向かないのに、、、
丸のままの干し椎茸や車麩は非常食には向かないのに、、、

従来の災害食に加えて乾物を常備するメリット、必要性を発信していきます

非常食として売られているものの種類は限られています。

価格も相当に高いです。

そして、それらは特別なものと思われていることで、
普段の食卓で食べられることなく、

期限が切れれば捨てられてしまうことすらあります。

食べなれないものは、もしもの時の力にならないとも言われるのに。

 

乾物を普段から使っていることで、

ローリングストックも進み、

日々の食事作りが食の防災訓練になる、

そんなしくみを作っていきたいと思いました。

アレルギーなどを持つ家族を持つご家庭でも、

乾物なら、加工品に比べてその素性がわかりやすく安心です。

 

例えば、野菜のパウダー(これも乾物)などを備えれば、

離乳食にも、高齢者の食にも対応しやすいはずです。

今年、乾物防災食講座を立ち上げました。

来年はこれを定期的に開催する他、

講師の養成も始めるつもりです。


水だけでなく、缶詰の汁や長期保存可能な飲料で戻す、
従来の非常食と組み合わせる。

身近な食材乾物を使って、

包丁いらずの料理、

火がなくても作れる料理、

温められるタイプの市販の非常食に加えて一緒に温めれば食べられる料理など

どんどん提案していきたいと思っています。

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参加者募集中の講座、イベント

<乾物×防災>
1月25日(金) 11:00〜13:00 

乾物で、防災食もこんなに変わる!

〜もしもの時にも慌てないレシピ〜

新宿区落合
参加費 5、000円(税込)

講師 DRYandPEACE(詳細はこちらから)

3月9日(土)11:00〜13:00

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〜もしもの時にも慌てないレシピ〜(仮題)
八王子 埼玉屋本店
参加費 4、000円(税込)
講師 DRYandPEACE

(詳細ページこれから作ります)
参加ご希望の方はこちらまでご連絡いただければお席の確保いたします。

 

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