朝の散歩の途中、無人販売所でアケビを売っているのを見つけました。
昨年の台風で、裏のアケビの木が倒れてしまい、収穫できなくなってしまったので、秋を感じさせるアケビの紫を見て、迷わず購入しました。

まずは、不思議な形状の実をそのままいただきます!
ほんのり甘くて、苦味もあり、種のプツプツも美味しさのうち。
スーパーでたまに見かけることもありますが、1個300円なんていう高値で売られていて買う気にはなれないのです。


あけびは、皮も食べてみて!
実を食べた後のあけびの皮は、捨てないで!
私は、食べやすい大きさに切ってから油で炒め、干し椎茸の戻し汁とみりん、味噌で味付けして食べています(今回も美味しくできましたが、写真を撮り忘れました!)。
実は、このあけびの皮、山形では干して保存して、冬の間に食べるのが習慣なのだそうです。

山形ではあけびの皮は干して保存!
都会ではあけびそのものが珍しいもの。
この乾物を見て「あけびの皮」と当てられる人はまずいないと思います。
ある旅館では、干したナスとこのあけびの皮とを炒め煮にしてものを出してくれました。

この料理は、大井沢という山形の中でも雪深い地域にある民宿「孝庵」さんでご馳走になったもの。
あけびの皮の中にたっぷりの具を入れて、干瓢で縛ってじっくり煮ています。
具には、干し椎茸や、人参などの根菜類、そして「打ち豆」と呼ばれる乾燥大豆をちょっとふやかしてから木槌などで潰して火の通りを早くしたものなどが入るのが定番なのだそうです。
冬に訪れると、このあけびの炊いたのが夕飯についてきます。
山形、大井沢の冬の味覚の一つです。

雪深い地域だからこその保存食の知恵で、震災の時も困らなかった
山形は、特に雪深い山あいの地域では、見たことも聞いたこともない乾物が道の駅に並んでいます。
あけびの皮のこんな食べ方も、訪れるようになって初めて知りました。
冬になると交通も断絶され、もちろん畑も雪に埋もれ、保存食なしには食べ続けていくことができなかった土地。でも実は、保存食作りが当たり前のことになっているから、震災の時にも困ることはなかったとも聞きました。
食べものの保存の知恵、つないでいきたいです。
近日予定の講座
<自家製乾物作り講座>
10月25日(木) 19:00~ 池袋にて 金子安也女講師
10月31日(水) 11:00~ 江東区豊洲にて むらせくみこ講師
これらの講座に参加すると、11月中旬に予定されている講師養成講座への参加資格ができます。
その後の開催予定については、こちらのカレンダーをご覧ください。
<一日乾物大学in横浜市都筑区>
11月10日(土) 11:00~16:00(入退場自由)
7名の講師による6種の講座!
おうちごはん×乾物
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スイーツ×乾物
パン×乾物
自家製乾物作り
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