今日は防災の日。
天災はいつどこで起こるかわからないということを身にしみて感じるようになり、備えの大切さを考えさせられます。
一方で、防災食として売られているものの多くは、普段食べるにはお値段もはり、賞味期限が長いからと買ったまま、いつの間にか期限切れになり食品ロスになるといった問題も指摘されています。

乾物でローリングストック
「ローリングストック」と言う言葉を聞いたことがある方も多いかと思います。
使ったら、使った分だけ補充することで、常に在庫を新しいものにしておく備蓄法です。
こうした備蓄の中に加えてもらいたいのが、乾物というチョイス。
- 乾物は半年以上保存できるものがほとんどです。
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防災の専門家に伺ったところ、一番困るのは実はトイレの問題なのだそうです。
でなくなると、食べられなくなり、体が弱っていくのだ、、と。
乾物は食物繊維の宝庫でもあります。野菜だけでなく海藻もあります。 - 乾物は、災害用として特別に開発された備蓄食よりはぐっと安価です。
- 素材なので、自分好みの味付けにすることが可能です。
- 乾物は旨みが凝縮しているため、ただ煮るだけでも味に深みがでます。
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タンパク質も、ミネラルも、炭水化物も、ビタミンも。乾物には多くの種類があります。
- 水分があれば(水に限らない。缶詰の汁やドレッシング、トマトジュース、オレンジジュースなどで戻しても)戻り、皮を向いたり刻んだりしてあるものも多く、包丁いらずクッキングが可能なものも。
もちろん今まで備蓄していた缶詰やレトルトなども活用し、そこに乾物というチョイスを加えるだけでも違います。
例えば、カップ麺に乾燥野菜を一緒に入れるだけでも栄養価は大きくアップするはずです。
普段から作り慣れている食べ慣れていることが大事
東日本大震災の際、私たちが住んでいる地域では計画停電が実施されました。
冷蔵庫が使えないというのに生鮮食品は売り切れ、乾物はいつも通りに棚に並んでいる姿を見た時には衝撃を受けました。実はそれが乾物を本格的に研究しようと思ったきっかけでもあります。
普段から使っていなければ、いざという時に使えないのです。
普段から食べ慣れていなければ、いざという時に食べても力にならないのです。
乾物というと、ともすれば古臭い煮物ばかりと思う人もまだいるかもしれません。
でも、煮物ばかりで食べなければいけない理由はどこにもありません。
食材として見直してみると、どれほどたくさんの利用法があることでしょう。
ミラノで乾物のイベントを開催した時に、日本人よりもむしろイタリア人の方が先入観がない分、違和感なく受け入れてくれている印象を持ちました。


野菜を食品ロスにしないためにも、乾物作りも、オススメです!
いくつかのポイントを押さえれば、実は簡単にできる野菜の乾物作り。
特売で買った野菜も無駄にすることなく使い切ることができる上に、常に家にこうした野菜があることは、もしもの時の備えとしても貴重です。

乾物のある生活は、普段の食卓ももしもの時にも心強いんです。

普段の食卓に乾物を取り入れること。
どれがそのまま食べられ、どれが水分さえあれば加熱せずに食べられるかを把握していたら心強くはありませんか。
乾物あれこれを鍋に入れて煮出すだけで滋味深く栄養もボリュームもたっぷりのスープができると思ったら、安心ではありませんか。
カレーだって乾物を入れて煮るだけで肉がなくても満足できるボリュームが出ることを知っていますか?
普段の暮らしの中に乾物を取り入れてみると、意外にも時短になることにも気づくことと思います。
乾物のある生活、はじめてみませんか?
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