もしもの時に乾物を生かしてください!

昨日の大阪での地震で、被害に遭われた方々に心からお見舞いを申し上げます。

停電、そしてガスが使えないなど、不自由な思いをされている方もいらっしゃることと思います。

ストレスを抱えていたり、避難所でトイレに行きにくかったりすると、便秘がちになり、それが続くと食べるものも喉を通らなくなると、災害現場を多く体験してきたプロの方から教えていただきました。
ご家庭に乾物があれば、食物繊維いっぱいの乾物をぜひ役立てていただければと思います。

水戻しせずとも食べられるもの、火を通さなくても大丈夫なものもあります。
以下、ご参考にしていただければ幸いです。

この料理、火を使わずに調理しています。

戻さずにそのまま食べることができるもの

ドライフルーツ
ナッツ
オートミール
煮干し
とろろ昆布

桜エビ

じゃこ
鰹節(削り)
昆布
煎り大豆
など

水分で戻せば、火を通さなくても食べられるもの

切干大根など、生で食べられる野菜を乾燥させたもの
 *キノコ類の乾物は火を通して食べてください。

クスクス(水やトマトジュースなどの水分で常温30分)
わかめ
ひじき
ライスペーパー(手を水で湿らせて撫でるだけで戻ります)
棒寒天(ちぎって水で20分ほど戻したら、ポン酢や黒蜜、ドレッシングなどをかけて)

乾物は水で戻すだけではなく、缶詰の汁、トマトジュースや野菜ジュース、(豆腐やヨーグルトは災害の初めの頃、暑い時期でなければ使えます)でも戻すことができます。

野菜パウダーは強い味方

ポテトパウダーやかぼちゃパウダーなど、野菜パウダーは災害時にも強い味方です。

例えばポテトパウダー。
何も他に加えておらず、水戻しするだけで茹で他ジャガイモのように戻ります。
そのジャガイモにマヨネーズを加え、冷蔵庫に残っている野菜と共に和えればポテサラの出来上がりです。


牛乳やスキムミルクなどでとけばそのままで火を通さなくても冷たい即席スープに。


こうしたパウダー類は何か液体を加えて混ぜるだけで食べることができるので、離乳食にも活用できます。

火が使えたら、簡単調理例

水に入れて煮るだけスープ

乾物だけでも滋味深いスープができます。


切干大根などの乾燥野菜、薄切りの干し椎茸、きざみ昆布(粉末昆布や昆布茶でも)、じゃこ(小さめの煮干しや鰹節でも)、煎り大豆(打ち豆でも)などを水と共に火にかけ、沸騰して5分ほど煮たら、乾物から出汁がたっぷり出るので塩胡椒だけでも味がととのいます。

好みでカレー粉を加えたり、塩の代わりに醤油やナムプラーを加えたりすれば味わいの変化もつけられます。

 

春雨を入れればお腹にもたまります(乾麺のうどんなどは塩気がきつすぎるので向きません)。

お麩などを入れてもいいです。また小麦粉や米粉を溶いて熱い汁の中にスプーンで落として茹でてすいとんにするのも美味しいです。

一鍋で、一気に作る乾物パスタ


上と同様にいろいろな種類の乾物をマカロニ、フジッリなどのショートパスタと共に鍋に投入。加えるのにおすすめはつまみの「さきいか」。ドライトマトやキノコ類の乾物があればぜひ。

ひたひたの水を加えて蓋をし、沸騰したら、パスタの茹で時間ほど煮て塩胡椒で調味。

乾物の旨味をパスタが吸いながら戻り、これだけでも美味しいです。
トマト缶詰があればそれも加えてひたひたで作っても。

大鍋さえあれば20人分の炊き出しも同様のやり方で作ることができます。

クスクスで火がなくてもリゾット風
クスクスにトマトジュースと納豆昆布(塩昆布でも)とじゃこを加えて混ぜて30分おけば、リゾット風に

缶詰と寒天があれば、スイーツにも


ちぎった棒寒天をフルーツ缶詰の汁で戻せば、お通じにもいいスイーツに

気づいたことを順次書き加えていきます。
ぜひ参考にされてください!