「乾物が未来を拓く」 キユーピーみらいたまご財団さんの助成金をいただいて開催している5回講座の第二回は山形での開催です。
最終日は、山野辺という地域にある家庭料理が評判のヤマキチさんを訪れ、女将の庄司良子さんにお話を伺いました。

大豆がはやく煮えるように。
そんなことから、一粒一粒、冬の間の夜なべ仕事として行われてきた「豆打ち」。
ちょっと水でうるかしてから、木槌で打ちます。
説明と実演をいただいてから、参加者全員が体験させていただきました。
慣れればトントンと出来上がるそうなのですが、なかなか大変な作業。
打ち豆にすれば水戻しも必要なく10分もすれば煮えてしまう。
そうやって手軽に栄養がとれるように工夫してきたのだと言います。

見た目にも美しく、味つけにもバリエーションがある、本当に美味しい昼食をいただきました。
手前にあるロープのような乾物は「芋がら」。
庄司さんのお手製乾物です。
山形ならではの冬の汁物「納豆汁」にはこれが欠かせず、芋がらが入らない納豆汁は、お砂糖が入らないあんこのようだとさえ言われるとか。

うち豆、なす干し、干したアケビ、身欠き鰊、アラメ、ヒョウ(スベリヒユ)など、さまざまな乾物料理が並びました。



参加者の一人からの感想に、こんな一文がありました。
「乾物は命や世界を救う」「