
ここしばらく、たまに町田に行く機会があって気づいたのですが、町田にはなぜか乾物屋さんが多い!
先日はちょっと時間に余裕があったので、ほんの5分歩く路沿いに4軒もある乾物屋さんをすべて周り、お店の人たちとのお話も楽しんできました。
町田は、幕末から明治時代にかけて、八王子と横浜港を結ぶ「絹の道」を通る商人たちの往来で栄えたことで、保存のきく「乾物」が根付いたのだといいます。創業80年の乾物屋さんが、「それでも4軒の中でウチが一番新しいのよ」と話してくれました。「でね、4軒それぞれ扱っている商品が微妙に違うの」と。見たことがない乾物、どうやって食べるのだろうと思うものもアレコレたくさん並んでいます。「どうやって食べるんですか?」ときけば、どの店でも丁寧に教えてくれます。
ところで、そんな町田では、「すきみたら」は朝食の定番なのだそうです。戻してから、あぶって食べたり、ほぐしてお茶漬けの具にしたりするのだとか。ほたて貝のひもは、お祭りの時に作るお煮しめに入れるのだそう。「10分も水に入れておけば柔らかくなるの。それをコトコトじっくり煮るといいダシがでるのよ」と教えてもらいました。私も早速買って帰り、大根と煮てみたら、貝の風味が染み込んだ大根がおいしい!
都心からも電車で30分ほどという距離の町田。そんな場所に、古くから根付いている特別な「食文化」とその由来にふれて、ちょっとした旅行気分になって帰路につきました。もちろん袋いっぱい買い込んだ乾物のおみやげとともに。
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Passion and Will 日谷 潔 (日曜日, 19 6月 2011 08:35)
「すきみたら」・・・名前が面白いですね。
皮をはいで身だけのたらが「すきみたら」。
思えば・・・海を泳いでいた「たらちゃん」・・・いっぱい塩をかけられて・・・天日で干されて・・・皮をはがれて・・・町田に連れてこられて・・・。
もう開き直るしかありません。
「すきにしたら!」・・・これが語源で・・・「すきみたら」。
そんなことはないか!?(笑)
自然の恵に感謝です♪
「ありがとうございます。」