■ 海 藻 の D R Y 棒寒天(角寒天)

● 寒天とは?
テングサ(天草)やオゴノリなどの海藻を煮だして固め、凍結と乾燥を繰り返して作られます。
江戸時代の料理書にも、寒天を使った料理が紹介されています。
角(棒)寒天の他、糸寒天や、工場で作られる溶けやすい粉末寒天なども市販されています。
角(棒)寒天は、長野県の諏訪地域、特に茅野市でほとんどが作られています。
みつ豆、水羊羹などの和菓子、金沢の郷土料理として知られる溶き卵の寒天よせ「べろべろ」などにも、寒天が使われています。
食物繊維を多く含み、カロリーが低いため、ダイエット効果でも注目の食材です。
● 戻し方、使い方
棒寒天の場合は、水に20分以上漬けて戻します。
柔らかくなったら水気を絞り、ちぎって水に入れて火にかけます。
沸騰するまではいじらず、沸騰後は5分ほどかき混ぜながら煮て、完全に溶かして使います。
<寒天は常温で固まる>
寒天は、冷蔵庫に入れなくても常温で固まります。
はやく固めたい時は、一回り大きい器を用意して氷水をはり、その中に器を入れ子にして冷ますと良いでしょう。
ゼラチンと違って、常温におくと溶けてしまうことはありません。
<寒天を煮溶かさずに使う方法>
棒寒天は、ところてんの乾物のようなものなので、煮溶かして使う他、戻してそのまま食べることもできます。
産地では、一口大にちぎって味噌汁に入れて毎日食べる人もいるそうです。